むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-11-10から1日間の記事一覧

江戸の暮らしに学ぶ

江戸時代の暮らしを学ぶ勉強会にでたときがあった。地域社会に、落着きがあった。人々は、「機嫌がよく」互いに気を遣って、不愉快なことをへらすことに懸命だった。 両国の川びらきの花火。舟がぶつかる。互いに両方から謝る。そういう「文化」があった。機…

楽しく落ちていく社会

哲学者の内山節さんに話を聞いたとき、「落ちていく社会」というフレーズが印象にのこっている。 内山 今後、日本の社会が落ちていくことをはっきりと覚悟すればいいだけの話です。落ちていくことは必ずしも悪いことではないですから、楽しく落ちていく方法…

無為な時間を嫌う農村

農村は、のんびりしていて、穏やかなところですね、が定評である。あにはからんや、農村ほど競争がはげしく、揚げ足をとり、だれよりもテングになりたがる。 こうあらねばならない、と縛る。もっと溌剌としてればいいのに、ね。 ボケーッとしてる無為な時間…

片すみにいる倖せ

主流になると、ものごとはよく見えなくなる。いつも傍流にいろーーこう教えてくださっていたのは、宮本常一さんだった。 傍流どころか、田舎の片すみに住んでいる。面白半分、遊び半分。我流のたたきあげ。およそ一般的ではない。たくさんしない、忙しくしな…