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むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

むらの維持に急がれる集落福祉

住み慣れた集落で、いつまでも安心、安全に暮らせる集落独自の「集落福祉」の在りようが急がれる。

 「集落福祉」とは、集落機能が衰退する集落に住み続けることの困難さが増している現状のもとで、集落維持に必要となる福祉機能のことである。

○1集落に住み続けたい思いを諸集落のメンバーで共有すること
○2共有された思いの実現にむけて行政が維持的に一定の責任を果たすこと
○3行政による福祉で充足できない社会参加の機会を住民が主体的に生み出すこと

 ーーである。

 これまでの集落がもっていた相互扶助機能のみではない。

 中山間地域の小規模過疎集落には、地域再生といった「経済活動」からではなく、地域支え合いの「福祉活動」から接近すると、集落再生論がおちいるワナともいえる「再生可能な集落のみに資源が配分される」という危険性を克服できる可能性をゆうしている。

 集落再生の強調にのみ目を奪われ、再生の俎上にのる地域のみへの関心となってしまう問題を注視し、集落間での資源の再配分や、集落の看取りともいえる状況に立ち会うことも視野に入れることが、「集落福祉」には求められる。

 「集落福祉」概念には、再生に耐えうる集落にとどまらず、連携する多くの集落間で、地域福祉、地域支援のための資源配分がなされることを目指す福祉性が含まれる。

 「集落福祉」の実現のためには、地域内外のさまざまな主体とのネットワークを生み出すための一種の結節活動の拠点と、それを具体的にいかす「地域マネージャー」の人材の確保が必須である。

 終の棲家の3条件は、快適な生活の場、行き届いた介護、必要なときには、いつでも出動してきれる医療である。