むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

可視化のオコナイ

思いつかないようなことを考えついいて、それを「こうじゃないでしょうか」「こういうふうになるんじゃないでしょうか」って具体的に、可視化しておすすめしていく。 「なるほど」って、わかる形に書き直していく。 そういうことが仕事だと思う。

整理と片付けの違い

整理のねらいは「創造的破壊」にある。従来からあるものを、大切に保管し、きちんと機能的に並べ替えるのは、整理ではなく、片づけである。 ほんとうの整理とは、現在保有しているものをいったん白紙に戻して、新しい考え方や視点から再設計することといえる…

問題という好奇心

なぜ? どうして?というあれこれの好奇心。「問題」は、そんな好奇心を母胎にして、心の中から湧いてくるものなのだ。 外から一方的に与えられるものだけが「問題」なのではない。 「問題」は、それぞれの人間が<つくる>べきものなのである。 テレビはな…

グラスの優しさ

アイスコーヒーに牛乳をたっぷりいれたグラスを、塗り皿の上に置いて出した。 皿とグラスの間には、着物地で縫われた小さな中敷が座布団みたいに置いてあった。 グラスの中で氷がとけると、塗りのお皿の上でからんと鳴って、妙にいい感じがした。 大げさにい…

歯車

リーダーは「見えないもの」を見て、あるいは見ようとして、新しい世界をつくり出す。 マネジャーは「見えるもの」を分析し、それらに受動的もしくは能動的に対応しながら、漸進的に問題を解決していく。 歯車がかみ合った組織は、スムーズに回る。

伝えるから拡散へ

伝えることは、難しい。企画書を作ったり、プレゼンやスピーチをしたりといったビジネスシーンでも、情報をどう整理するかによって、相手に伝わる制度は格段に違ってくる。 いちばん大切なのが、自分なりの視点を持ち込んできっちり筋を通すこと。大切な情報…

田舎原住民は「楽しみ」タイプは「いらない」

里山で生計をたてるひとにとって、UJIターン者は「暮らしに憧れ、楽しみたい」派はいらない、そうだ。 「貢献をしたいヒトだけ来て」と訴える。 「田舎暮らしをしたい人に来られても役に建たない」のだ。

一冊の大切さ

10冊の本を読み飛ばし、知識をなんとなく身につけるより、1冊の本を読み込み、正確な知識を身につけたほうが、将来的に応用がきく。

フットワークの良さが学生の”農起業”

農村での地域づくりの現場に、学生が駆り出される。 若者が都会に憧れる時代は終わりつつある、と感じる。 感じるだけだ。 研究室の調査フィールドとして田舎に接したケースもある。地方の大学ゆえに、ごく自然に田舎が舞台になったケースや、最初から田舎と…

いかにして死ぬか

叡智とは多くを知ることではない。 叡智とはなるべくたくさん知ることではなくて、どんなのが一番必要な知識で、どんなのがそうまで必要でなく、どんなのがもっともっと必要でないかを知ることである。 必要な知識のなかでも最も大切なのは、いかに死ぬかに…

忘れないように

忘れないようにしようと、ひとつひとつのモノや、景色や、ヒトに触れる。 別の場所で、違う姿で、違うカタチで、違ういのちのありようで出会ったときに、思いだせるように、忘れないようにしよう。 愛したヒト、愛したモノ、どうか忘れませんように。

忘れさられた一村一品運動。その落としアナ

一村一品運動が、農山漁村に広がったことがあった。 もう過去のことだ。忘れさられている。 ご当地の物産をつくろうとした。だが、成功したところは多くない。 肝心の一品が プロダクトアウトな作り方だったからだ。生産者のつごうで選ばれ、生産されたので…

よそよそしさの関係

「親しき仲にも礼儀あり」という言葉はマトを得ている。 親しくなってどんどん馴れ馴れしくなり、お互いのプライベートな領域を侵したり、必要以上に利害関係を持ったりすると、親しくなったがために、親しさを失うことになる。 経験のある人は多いだろう。 …

遊びこころ

昼休み、かつての武家屋敷を歩いた。 いまでは、高級住宅街になっていて、石破さんの自宅もあったりする。 水辺の親水公園がなごむ。 そんな落ち着いたところに、おやっ、と見上げると、鳥がとまっている。 むかしのひとには、遊びこころがあった。 おきもの…

地域づくりに、NPOは向かない

NPO法人は、地域づくりには不向きである。 税制の問題である。 地域づくりをするためには資金が必要だ。収益事業を行うのが通常だが、この収益にはきっちりと税金がかかり支払わなくてはいけない。株式会社などと同じだ。 地域づくりのためには非営利のお…

目立つゴミだらけの論文

仕事を長く続けていくためには、俯瞰の視点を持ち、自分がどこを歩いているのかを認識することが不可欠である。鳥の眼である。 同時に、虫の眼のような地を這う心意気もいる。 歩かずに論文を書くようになった研究者は、その生命を終えている。 蓄えで書かれ…

絵に描いたもちの「農村回帰」論

「人口消滅」に対論する「農村回帰」論。 若者のIターンによって集落の人口が増え、高齢化をストップさせる。 できるところはやればよい。よそ者を受け入れる地理的・経済的・歴史文化、そして呼び込む人脈やリーダー的人材などが整っていたら、大いにやっ…

人口は減ってもかまわない

人口が減るので右往左往している。 問題は、年齢別のバランスが崩れなければ、いいのである。 各年齢層がまんべんなくいる集落は、元気である。 むしろ少人数ゆえの良さがある。

他人を思いやる

成熟しているか未熟かは、年齢には関係ない。 見極める方法がある。 プレッシャーに耐え、ストレスや挫折に柔軟に対処できる。 うまくいっても、成功に喜びながらも傲慢にならない。 成熟した人は、他人の感情を尊重する。自信に満ちているが尊大ではない。

ネット洪水で、リアルとの区別ができない

ネット情報の洪水のなかで、ひとは体験することなく物事を語り、判断し、手足で働くことを忘れつつある。 大学に新たな学生が入った。 懇談するが、ネットの耳学問ばかりで、「じか」の思想がない。

狂う時間

不思議ですね。 どんなに穏やかに整合的に見える人生にも、どこかで必ず大きな破綻の時期がある。 狂うための期間、と言ってもいいかもしれない。 ひとにはきっと、そういう節目みたいなものが必要なのでしょう 。

「じか」の思想

インターネット、スマホの普及で、顔を見ない”対話”がほとんどとなっているが、これでは一方通行となりかねない。 やはり、「じか」に会って、「じか」に話して、「じか」に声を聴き、表情を見合うことが、なによりも大切である。

芽吹く

おかしな天気が続く。 大地の異変だ。 野菜が芽吹かない。 眠っているならいいが、そうでもないようだ。 でも、ミミズはいた。 健康をたもっているようだ、土は。 なにやら不穏な予報が出回っている。 今日が、Xデーのようだ。 ブルーベリーが、青々とした芽…

ブラタモリ 文化財の発掘まで

楽しみな「ブラタモリ」が、4月11日から始まった。初回はタモリさんとと桑子真帆アナウンサーが長崎県を訪れた。 3年ぶりのレギュラー放送で、幕開けを飾る長崎編。第1夜はかつて外国人が住んでいた居留地や出島などの名物スポットを巡りながら、タモリさ…

コンビニではめったに買わない

買い物チョイスで不思議でならないのが、なぜ、コンビニで買い物をするかだ。 よほどでない限り、コンビニではモノは買わない。 なぜか? 高くつくからだ。 最近では、里山の奥深いまで進出してきている。 そのせいか、八百屋がつぶれていく。 便利さ?

木村伊兵衛さんの教え

ムダの効用がありそうだ。 わが国の近代写真史の最重要人物・木村伊兵衛さんは、ムダとわかっても出かけた。 冬の秋田。 手元も見えないほどの激しい吹雪にもかかわらず、撮影に出向く。 仕事ができないことではムダだが、たとえ撮れなくても、「自分を厳し…

心象華譜

写真は、シャッター以前で決まるーーこの格言を遺したのは、岡村昭彦さんだった。 わかる。 写しだされた1枚。 わが心が華とする優しさ。 心象華譜。

ひと模様

100人いれば、100の個性。100の魂。100の顔。 相性の合わない人はいる。 外見の好みもある。 それは相手が解決すべき問題ではなくて、こちら側の抱えるべき問題だ。 つまらない本は中身がつまらないのではなくて、相性が悪いか、こちらの狭小な…

散華

好みとしては、散りいそぐサクラに、深くこころ惹かれる。 その色香。 花弁に、雑草が重なる。 花の譜を描くさまは、いのちの大きさを感じる。

褒めることの視座

よくあるコーチングなどの「もっと積極的に人を褒めましょう」的なテクニックでは、「褒める」という動作がともなう自己価値の否定のリスクを考慮していないのが盲点だ。 人がなかなか相手を褒められないのは、褒める言葉やその効果を知らないからではなく、…