むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2016-01-01から1年間の記事一覧

紅に染まるナンテン

朝晩の氷雨に、ナンテンの実が紅に染まってきた。そして、ほろりと落ちる。 「地に敷けるさ山の枯草」の色のほうを「美しと見る」(河上肇)。 葉は赤飯にのせる「吉祥」へのねがい。

四苦八苦

自分がやられてイヤなことや、言動は人にしないこと。苦労なんて、自分がすれば十分。人にさせることなんかない。人が苦労してるなら助けてあげればいい。 何かを自分の外側に求めない。答えは内側にあるからね。

仕事のイロハ

仕事は、能力と実力で成り立っていると思われがちですが、実は、人の心と心との間で成り立っている。

優先順位の勇気

優先順位の決定には、いくつか重要な原則がある。すべて分析ではなく勇気にかかわるものである。 第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。 第三に、横並びではなく独自性をもつ。第四に、無難で容易なものではなく、変…

こころのドア

逢いたいと思ったら、逢おう。好きな人がいたら、好きだと言おう。 花が咲いたら、祝おう。恋をしたら、溺れよう。嬉しかったら、分かち合おう。 幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのこ…

むらびとは封建社会を生きる

農村を歩く。ひたすら歩く。平成の農村を歩く。とっくに伝統の村落共同体が崩壊しているのに、村人の心根はいまだに封建社会。不思議なワールドだ。 都会地から移住してきた若者が放った。 「今って資本主義社会ですよね? 村人も現代を生きているんですよね…

握っているだけで願いがかなう?!

ケヤキ材で作られた紐付きの立体文字。 希望の文字を指定すれば、世界でひとつの作品となる。 オリジナルの表面の丸みある優しい木肌。 ほどよい握り心地で、使えば使うほど風格のある濃い色味に変化する。 思いを込めて握りしめれば心は通ず、願字玉。

むらのてんぺんにあるパン屋さん

人口50人ほどの限界集落にあるパン屋さんだ。 いつも、なぜか、賑わっている。 パンをどんどん焼いている。菓子パンなどの種類も豊富。予約注文も入る。喫茶も併設している。自家製ジュースやジャムもある。 勤め先で覚えたパン焼き技術を活かして、最初は…

生きていることが好き

できると思う心のどこかに、無理かもしれないと思う心があると、次から次に無理が出てくる。 負けるかもしれないと思う心があると、そこで負ける。 もうダメかなと思う心があると、そこからダメになる。 失敗しそうだなと思う心があると、確かに失敗する。 …

コミュ度

人間関係においても、敷居が低いことはけっして最善ではない。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉は真実だと思う。 親しくなってどんどん馴れ馴れしくなり、お互いのプライベートな領域を侵したり、必要以上に利害関係を持ったりすると、親しくなったがため…

煩悩の子

夕方の散歩は、てぶくろがないと、かじかんでくる。憂いにみちたどんよりした空をみながら歩くと、ひと恋しい。愁訴にくれる。 賑やかな声が聞こえる民家のそばに寄ると、温かさがつたわる。 「この人となら」と思った相手と、さて、一対になってしまうと、…

焦らない振子

成功体験が人を成長させるということはある。ただ、売り込みが目立つ人を見ていると、小さな成功体験が逆に、足かせになっていることがある。 彼らは自分を売り込むことが得意で、その姿勢を当初、先輩たちに褒められて張り切っている。何か小さな成果でも上…

歩くことのごりやく

曲がりくねった歩みでも、迷いどおしの足取りでも、歩きつづけることに意味がある。 希望とは目的地ではなく、歩くことそのものの中にある。 先は長い。 休んでも、歩くのをやめるわけにはいかない。 希望の大きなかたまりを一つ拾って器が満杯になるなら話…

いのちのこだま

相手のことがわからないから、わかり合おうと、もがく。 わからないから人の話を聞く。わからないから一生懸命話す。わからないからこそ、わかりたくなる。 わかるのが楽しい。その「わからない」という枠を広げていくことが、この世界に対する敬意であり、…

梅干しの効用

おにぎりなのですから、たくさんのおかずはいりません。たとえ梅干でも、一つだけ「真ん中」があれば、それで充分だ。 シンプルな食事や服のほうが、美しい。

ちっぽけな偏見

百人いれば、百もの個性があり、百通りの顔がある。 残念ながら相性の合わない人はいるし、外見の好みもあるが、それは相手が解決すべき問題ではなくて、こちら側の抱えるべき問題だ。 つまらないと思える本は中身がつまらないのではなくて、相性が悪いか、…

むかし従軍記者がいた

明治27年におきた日清戦争は、近代日本における初めての対外戦争だった。新聞社はこぞって従軍記者を派遣、速報をしのぎあった。 戦争の是非を問うのがメディアの役割だが、販売部数を伸ばして経営規模を成長させて「マスメディア」とするのも、戦争である…

引き出しのある暮らし

ひとの生きたかには、いろんな評価軸がある。引き出し(価値軸)とおいかえてもいい。 「社会に貢献すること」は、価値のある生きたかである。「仲間がたくさんできること」も、豊かな人生につながる。 「知識や経験が増えること」も、大切である。 何かを表…

田渕久美子さんのホッこりことば

敬愛する脚本家の田淵久美子さんの本を読んでいたら、ナント、正直なことばを吐かれている。 「心惹かれる人がいたら、すぐ行動すべき。明日はわからないから」 「自分自身に約束したことは、裏切ってはいけない」 「何かを自分の外側に求めない。答えは内側…

早くも梅が開花

けさは、部屋のなかでも吐く息が白くなるほどだった。散歩であたりを逍遥すると、はやくも、梅の花が開花していた。 正月にはかかせない花だが、すこし早いきがする。 この小梅の樹からは、毎年、8キロほどの梅の実を収穫する。

結び直し

人のつながりによってこそ、私たちは情報を的確に受け取ることができる。そして今私たちは、モノの消費よりも人のつながりを求めている。 でも、つながりに亀裂が起きている。 自我ばかりで、誠意がない。 <結び直し>がいる。

冬に咲く大輪のヒマワリ

冬に咲くヒマワリの「皇帝ヒマワリ」を初めてみた。夏のと比べるとややこぶりかとおもいきや、年数がたつとぼぼ同じくらいになる。 皇帝ダリアも植栽されていて、なんともぜい沢なことか。 飛行機雲とあいまって、なんか夏の風情みたいだった。

朝のぬくもり

四季のめぐり、ひと月のめぐり、いち日のめぐり、朝のめぐり。その刻、この刻に彩り、音、匂いがある。味も、感じもちがう。 いのちのぬくもりが肌にくる日光。畳におとす陰影。ほっこりする。 ひとの一刻、一刻はとりかえしのつかない時間の流れである。な…

人口が多い自治体が豊かな生活が送れるというのは思い込み

山間僻地が生きのびるには、人口増を図るしかない、そのためには移住者を迎え入れて定住させるしかない、という論法がある。 僻地社会は人口を増やさなければ維持できないのか、活性化しないのか。 日本の自治体は、市町村合併でかなり大きくなった。行政単…

チャンスは跳べるかどうか

プロ野球選手とバレーボール選手に、「チャンス」について聞いたことがある。 チャンスをつかめる選手というのは、必ずしもひとより運がいいというわけではない。 チャンスが目の前に来たときに、それに気がつき、思いっきり跳ぶことができる選手である。

シンプルっていいね

ひとり遊びができるひとは、田舎暮らしに向いている。 おもいどうりの時間と場所を与えられたときに、自分で何かやりたいことがあって、それができるひと。 あるいは、そのときにはとくにやりたいことがなくても、考えてなにかをやることを見つけ、自分で自…

どうにかならないものか、NHKラジオの女性アナの語尾を延ばす言葉遣い

美しい言葉、美しい会話、美しい話し方は、相手を気持ちよくさせるだけのものではない。 自分自身の気持ちを高め、清めてくれるとっておきの魔法といえる。 なのに、最近、NHKラジオの女性アナウンサーに目立つのが、語尾を「そーでーーーす」とのばす言葉遣…

早めにタイヤ交換すませる

師走に入って気がかりなことのひとつに、いつ、タイヤ交換するか、ということだ。 いつも、ディーラーに電話して「世間の動き」を聴く。 天気予報よりも、あてになる。 乗っているクルマは、自分ではなかなか交換しずらいので、ディーラーさんまかせである。…

失敗の効果

言い訳をするという悪癖をやめるには、責任を取る態度が必要となる。 言い訳を見つけたり、自分のしたこと、しなかったことを正当化したりすることにエネルギーを注ぐ代わりに、過去から学び、よりよい未来をつくりだすことが大切だろう。 仕方がないとあき…

いさかいの産物

たった一度、ほんのわずかな射精で、親子関係は未来永劫約束されるが、「家族」とは生活という息苦しい土壌の上で、時間を掛け、努力を重ね、時には自らを滅して培うものである。 しかし、その賜物も、たった一度、数秒のいさかいで、いとも簡単に崩壊してし…