むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2021-12-31から1日間の記事一覧

田中古代子の愛娘の名は、藤村の「草枕」から名付けたのでは?

一年に数回、ぼくがだした本のことで、遠方から問い合わせがある。関心をもってくれるひとがいるんだ。大正期に大阪朝日新聞懸賞小説で入選し、将来を嘱望された女流作家のことである。 田中古代子(1897-1935)で、非命にたおれた38年だった。た…

忖度ありきの会話から、真剣な言葉が紡ぎ出せるか?

「悪口は、言わない、聞かない、関わらない」「『嫌われない話し方』は、『好かれる話し方』以上に重要」との提言からわかるのは、とにかく他人の顔色をうかがおうとする姿勢だ。 「日常のささいな会話においても、『自分が話したいこと』ではなく『相手の求…

松原岩五郎の覚悟

明治27年におきた日清戦争は、近代日本における初めての対外戦争だった。新聞社はこぞって従軍記者を派遣、速報をしのぎあった。 戦争の是非を問うのがメディアの役割だが、販売部数を伸ばして経営規模を成長させて「マスメディア」とするのも、戦争である…

大雪の鳥取

昨夜から今日の昼すぎにかけて、また、大雪となった。 大みそかの深夜から元日にかけて、さらにつもる気配ある。