むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

忖度ありきの会話から、真剣な言葉が紡ぎ出せるか?

 「悪口は、言わない、聞かない、関わらない」「『嫌われない話し方』は、『好かれる話し方』以上に重要」との提言からわかるのは、とにかく他人の顔色をうかがおうとする姿勢だ。

 「日常のささいな会話においても、『自分が話したいこと』ではなく『相手の求めている話』をする」とあるのだが、自分の好きに話したいし、相手もそうであってほしい。そこを譲りたくない。忖度(そんたく)ありきの対話から距離を取りたい。

 自分の考えを述べるよりも、誰かの心証を損なわないように振る舞うのを優先するのはしんどいと感じる。