田んぼ道を歩いていて、トンボやチョウを見かけなくなった。どこもかな、といつも思っていた。
日本自然保護協会というところが、それを裏づける調査報告書をだした。「里山にいるチョウやゲンジボタル、ヘイケボタルなどの数が2008~17年に大幅に減った」。特に「チョウ類は調査対象の約4割が、国が絶滅危惧種と判断する基準を上回る減少率だった」。驚きは、ハシブトガラスやヒヨドリ、ノウサギやヤマアカガエルも減っている。
逆にアライグマなどの外来種やイノシシ、ニホンジカは数や分布域を増やしていた。
童謡「故郷」の面影が、消滅してしまった。