むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

「牛汁」であたたまる

 歩く。いい匂いがする。匂いに誘われた先は、産直市だった。ハクサイ、ダイコンにまじって、栃モチも。650円だけ買う。

 「トン汁をどうぞ」。いただくと、豚ではなく牛だった。生まれてはじめての「牛汁」だった。底がみえるほど飲み干す。のみ慣れた「豚汁」のほうが、ぼくの口には、あう。

 気温7度だった。からだが元気になった。

 帰って、栃モチをあぶって、なにもつけずに食べた。