むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

米津玄師さんと茨木のりこさんと。

 米津玄師さん作詞・作曲の「Lemon」は、父親のことを描いたのかと思っていた。まちがっていた。

 「俺、茨木のり子さんの詩集を読みながら、この間の曲書いていました」

 それが「Lemon」だった。「すごくいいですね、あの人」と。詩に影響を受けた、とさえ言いきる。「人が死ぬということに対していろいろ考えていて、やっぱり彼女の詩にもそういう側面があったので」とも。

 それで、曲をつくってときに、「じいちゃんが死んだ」ので、全部ボツにした。

 じーんとくる。