見なければいいのに、つい、見てしまうものに、テレビがある。わけても暮れのテレビは、見るものじゃないと分かっていたが、ポチとつけた。
インタビューをしていた。「ことしは、どんな一年でしたか? 来年は?」
まだ、こんな陳腐なことをやっているのか。「給料があがらない」となげいていた。まだ、上昇志向のひとがいたんだ。「物が売れない」となげく。買うひとが減っているのだから売れるわけがない。
経済は良くなる、と思っているひとの多さに驚いた。「成熟」といえばきこえはいいが、とっくに、減速経済である。
比べるモノサシは、いつになったらなくなるのだろう。むらの倖せは、ビンボウであることだ。