むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

島で独り暮らし。ぼくにはできない

 ポツンと一軒家は、五島列島の黒島。孤島。99歳の親と70歳の子。1世帯。おばあちゃんの楽しみは、草むしり。娘さんは、不便になれたと。暮らしの哲人だ。

 2年ぶりの再訪で、おばあちゃんは亡くなっていた。娘さんは独り暮らしだ。たった一人。どんな都会よりも、ここがいい、と。最期まで暮らすようだ。

 勁い。ぼくにはできない。