むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

緊張感のある「街道をゆく」 砂鉄のみち204号

司馬遼太郎さんの「街道をゆく」は、ルポの”教科書”である。 204回の砂鉄のみちは、すごみがあって緊張感も伝わってくる。 「きょうは作州(美作)の加茂ー岡山県苫田郡加茂町ーへゆかねばならない。」 「その加茂盆地へゆかねばならない」 2回も、繰り…

ムラのいのち・・・2

限界集落は、大野晃が91年に提唱した概念である。 「65歳以上の高齢者が集落人口の50%を超え、独り暮らし老人が増加し、このため集落の共同機能が低下し、社会的に共同生活の維持が困難な状態にある集落」と定義された。大野が提唱した当時は、限界集…

ムラのいのち・・・1

人間にいのちがあるように、ムラにもいのちがあっていい。 「人の空洞化」→「土地の空洞化」→「ムラの空洞化」→「ムラの消滅」となる。 これを前から順に言い換えれば、「過疎化」→「耕作放棄(減反)」→「社会的空白地域化(集落機能の極小化)」→「人口空…

色あせないナンシー関

ナンシー>マツコ マツコを見るたびに、ナンシー関を思い浮かべる。 マツコはたしかジャーナリストだったはず、ナンシー関も、れっきとしたジャーナリスト。 まだマツコには名言はないが、ナンシー関は、多くの名言を残している。それらは、いま読んでも色あ…

婚活って、せかされてするもの?

婚活ビジネスが、はやりらしい。って、そこまでしなければ、いけないものなのかな? 恋愛は自由意志のはずなのに、この国に第一ボタンは、いつからかハメちがえている。 マイルドヤンキーなりの「世界」があるんだから、流れにまかせたほうがいいような気が…

地方創生に暗雲

【日本経済新聞から転載】 総務省が5日発表した住民基本台帳に基づく2014年の人口移動報告(外国人を除く)では、東京周辺への人口集中が一段と進んでいる。 東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)で転入者が転出者を上回る「転入超過」が前年比1万2…

花粉症に甘酒が効いた

花粉症の便りが聞こえてきだした。 ここ数年の経験からいえば、花粉症対策は、気になりだしてからでは遅い。少なくとも、半年前から準備しなければいけない。 一度、花粉症になったら「免疫は体内にある」とかかりつけの先生に言われたのが、耳にこびりつい…

くつろぐ冬空の夫婦(めおと) 放草

やまのテッペンにあるヒナさん

春のような陽気だったので、片道2時間かけて、おひなさんを見てきた。 豪農にあったおひなさんだけあって豪華でした。

これから始めよう

生活に習慣をつけよう。朝早く起きて、雪かきをする。 10時のおやつを食べ、昼ごはんを食べる。 昼寝して畑に出て、帰ってブログを書く。 昼寝をしているときは、幸せ。たった15分。 これなら一人から始められる。 次は2人で昼寝すること。

思いを育てる

アチコチで知り合った人たちに、動きをメールで教えてもらっている。 数日前、東京で編集稼業している友人から、本人も参加している「玉川まちづくりハウス」というNPOの取り組みを紹介してもらった。 このハウスは、1991年春、東京、世田谷、玉川地域で…

心も歩く。梅の樹が白化粧

静寂のたんぼ道。いっぱい雪をたくわえている。 冬陽をあびる白菜の畑。むこうを眺めるにつれて、心の歩くのを意識する。 梅の樹が花咲きみちるころになった。あたりを逍遥すると、すがすがしい香り。 香りはその中に入ると、かえって感じない。さっさっと香…

灰谷健次郎さん「殺気が出る人間はおもしろい」

作家の灰谷健次郎さん(1934-2006)の第一印象は、強烈だった。黒いひとが、殺気のようにやってくる、って感じだった。当時群馬大学の教授だった山西哲郎さんを介して知り合った。 関西弁で、よく話す。作家というよりもランナーの印象のほうが強か…

雑誌をばらして、せっせと本づくり

手仕事がスキだ。いま、もっともはまっているのが、藍染めと柿渋染め。素人と同然だが、面白い。100金でまっ白な布やトートを買ってきて、勝手に染める。面白い。出来上がったものは、友人にあげる。 玄人のイキになった手仕事といえば、雑誌をばらして本…

住民の税金なのに? いいんですかね。地方創生のお金も使うらしい

スカイマークの経営破綻で、茨城県橋本昌知事は、総額6億円以上の「利用促進支援策を講じる方針を明らかにした」ようだ。 茨城空港を発着するスカイマーク便の利用客に対し、空港の関連施設で使える商品券の発行などを検討している、という。 茨城空港の国…

精神的な支えのBob Marley

大学を出て、猛烈に働いた。会社には入らず、フリーの道を選んだ。アンカーマンになって、友人のいるパリに行った。 2年間、絵ばかり見て歩いた。シテ島をねぐらにしていたので、便利だった。ロアール川沿いにも足をのばすようにもなった。長期にロンドンに…

スイセンの艶を長見義三から学んだ

昭和10代作家の一人、長見義三(ぎぞう、1908-1994)は、昭和14年上期に芥川賞筆頭候補になった。戦後、小説から遠ざかったが、耳に、目に残る美しい文章を書いた。 「水仙」は、昭和11年9月「作品」に発表された。 産んだ子を里子にだしな…

「マキタスポーツって雑誌は切らしています」

笑えた。 午前中、いきつけの本屋さんに、急いで入った。 いつもの店員さんがいなかった。つい、目の合った店員さんに「マキタスポーツの新刊探しているんですけど、見当たらないんで、お願いします」と頼んだ。 これがいけなかった。 すると、10分もして…

又吉が出ているのに、なぜか、いまいち?

Eテレの「オイコノミア」。又吉がナビゲーターになっている番組だ。 古代ギリシャ語で、エコノミクスの元になった言葉だ、そうだ。 アベノミクスほど、なじみがない。番宣の口上が、固い。 「時代の荒波を乗り越え、この国を担う若者たちへメッセージを送り…

少年時代の本多秋五

本多秋五先生の”落ち穂拾い”をはじめて30年になろうか。先達の評論家のような確たる研究は、力量不足でおよばない。名古屋タイムズでの新聞記者時代、いまは亡き木全円寿さん(同人雑誌『北斗』前主宰者)の「地元・挙母に残した本多資料を探せ」との指導…

ピケティセンセイは、みんなが”ひとりシンクタンク”になりなさいと言っているようだった

ピケティセンセイが、NHK「クローズアップ現代」で静かに語った。白熱教室とは打って変わったセンセイの姿にやや物足りなかったが、本を読んだ”アフター”をすこし話してくれた。 「今、みんなができることを、少しづつ考えることです」 「社会を良くするため…

遊ぶ本

本を買う動機は、ひとそれぞれなんでしょうね。内容であったり、作家目当てであったり、ベストセラーであったり、と。 千差万別ですが、その日の気分、雰囲気で買うことってないですか? 手にとったら装幀が奥村靫正さんだったので、すぐに買ってしまったの…

オシムの采配術

オシムが監督をした千葉時代を取材したことがある。楽しみは、ぶらさがり会見だった。 2005年12月10日、対セレッソ大阪。天皇杯。2-5で大坂が勝った。 後半、オシムは林を投入。29分にゴールを決めるが、「投入時間」に質問が向けられた。 「失…

少子化の大騒ぎは アオリか?

七不思議のひとつなのが、わが国の人口を1億人に維持しなければいけないという根拠。1人の女性が生涯に出産する子どもの数値目標まで示した。これは取り下げたが。 少子化の大騒ぎが始まったのは、1990年代からである。 出生数については、他人が強要…

貌のういういしさ

みつまたの貌は、まだ固くとじたままだった。 亡き父親が山で栽培していた一株を、自分でつくった庭園に植栽しているものだ。 手入れしなくても、みつまたは、おのれの生命力で生きる。 勁い。 刻々の色彩も、まだ化粧していない。 なんとも表現しょうもない…

峠の地蔵の顔知るひとに似て慕わしく 放草

想い

淋しいぞ一日物云わず月夜 放草

自治体はモノを売ったことがないのでノウハウを知らない

「女性の創業」をうながす県の広報誌である。 今こそ、女性の力を?と言われても、何?となりそう。 女性の創業の特徴って、じゃ、男性と違うの? 創業を応援しますって?お金をくれるの? 悩んでないで一歩を踏み出して? 何から何まで、勝手な文言。ナリワ…

山口昌男を知ればモノを売る仕組みがわかる

風狂のひと山口昌男センセイは、名うての文化人類学者だった。 文化人類学者は、異文化の部族とともに生活し、民族誌を記録する。生活行動を丸ごと捉えることで初めて、異文化の生活の意味が理解できるという考え方がそこにはある。 大切なことは、日記調査…

電通、博報堂が地域創生に参戦。

朝日新聞を読んでいたら、電通、博報堂が、いよいよ地域創生に自治体、大学と連携して参戦することになった。 博報堂↓ 「社会の課題に、市民の創造力を。」をテーマに、社会課題をデザインの持つ美と共感の力で解決するissue+designと、グラムコ株式会社、NP…