むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2022-01-06から1日間の記事一覧

フロンティア魂で、鳥取大山に日本一のむらをつくった三好武男さん

中国地方の最高峰、大山(だいせん)の北側千百六十ヘクタールの高原にひろがる「香取村」。香川県の「香」と鳥取県の「取」をとった、香川県出身者たちによる開拓村である。 日本戦後史のなかでも成功した貴重な開拓団といわれる「香取開拓農業協同組合」を…

松原岩五郎「社会百方面」を復刻

日本の暗部をさぐるルポ 「底辺生活」をあぶりだすルポは、いまでは珍しいないだろう。 しかし、明治30年ごろに、その出自はあった。松原岩五郎がかかんに挑んでいる。 貧民の子弟が環境の悪いところから悪の道に転落していく因果関係を追求する。 <親は…

長田弘さんがこだわった「留保の言葉」とは?

詩人の長田弘さんは「留保の言葉」にこだわった。 「言葉を走らせずに、たちどまるのが、留保である」という。 平凡の価値は、失ってわかることを、コロナ社会で学んだ。それならば、今は、何をなすべきかではなく、何をなすべきではないかを言いうる、言葉…