作家の戦後的日常を調べていたら、かの石原慎太郎さんの高校時代のエピソードが語られていた。
石原さんといえば、バスケ嫌いのようだが、湘南高校では、まんざらでもなかったようだ。
「石原さんというのは高校時代からいろいろと話題の多い人物で、体操の時間に体育館でバスケットボールなどをやると、自分一人でボールを独占しちゃって全然パスしないんで、あれがいると授業ができねエと教師が嘆いていたという話」
昭和48年1月刊の『群像・新年特大号』の座談会「表現者の戦後的日常」で阿部昭がはなしている。
「非常に彼らしいエピソードだと思う」と安倍さんは、つづけている。
対談している柄谷行人も、バスケをしていてお山の大将になっていたらしい。
表現者は、だれも勝手気ままな人がおおい。