むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

見る、聞く、話す機能を断ち切って土のある暮らしにひたる

 節約すると、暮らしがかるくなる。
 新聞を購読しなくなって、4年たつ。不便はかんじない。テレビのBSを中止した。それまでテレビは、さしてみるほうではなかったので、どうってことはない。

 ひと月に3万はつかっていた本も、やめた。買いだめている本を再読できて、楽しさのほうが増えた。スマホも、ガラケイに戻した。家電は、10年前にやめている。

 こうみると、見る、聞く、話す機能を断ち切ったかんじがする。余分なものを削ぎ落としスリムな生活に戻った。身軽だ。

 これらに費やしていた時間を、今度は、菜園で手足を動かすほうにスライドした。汗をかき、腰をまげ、しゃがみ、適度な運動になる。なによりもお日さまの恩恵に浴することが倖せである。土のあるよろこびにひたっている。