むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

深呼吸することをわすれていた

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 散歩とかウオーキングとか目的なしに、ただあるく。クルマだけにはきをつけて。上をむいて、おおきく深呼吸したりしてみる。カラスと眼があった。ガーガー叫んでいる。「ヒマだね、オッサン」と、笑っているようだ。

 ぎこちない歩み。また、深呼吸する。おおきく。柿が青空いっぱいに、ひなたぼっこをしている。おだやかだ。平凡だ。

 深呼吸することを忘れていた。気づいていなかった。

 なんでもないことこそ、暮らしでもっとも大切なんだ。つかのまに、ときは過ぎ去る。