むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

昭和期に、ワーカーズコープを説いていた

 なんとも、いさましいタイトルの本が出た。「農山村は消滅しない」 (岩波新書)である。著者の小田切徳美先生とは、現場で2度ほどあったことがある。総務省の仕事なども、たくさんやっておられる。

 現場は、たくさん歩いておられる。読んでみたが、参考になることはなかった。消滅しない、と言い切れる問題提起がなされていない。

 それより、今、くびったけになっているのが、昭和48年に出された「地下水」(山形県)という農民文学運動誌である。そこに載っている星寛治さんの「農の可能性についてーー人間中心の農業とは」である。

 しばらく、熟読してみる。「ワーカーズコープ」の精神が息づいている。