むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-01-01から1年間の記事一覧

米津玄師さんと茨木のりこさんと。

米津玄師さん作詞・作曲の「Lemon」は、父親のことを描いたのかと思っていた。まちがっていた。 「俺、茨木のり子さんの詩集を読みながら、この間の曲書いていました」 それが「Lemon」だった。「すごくいいですね、あの人」と。詩に影響を受けた、とさえ…

ジプリの気骨さ

たくさんの雑誌が、本やさんにいけば並んでいる。でも、並んでいる雑誌で、おもしろいな、と思うのはない。 本やさんに頼んで、毎月、読んでいるのが「熱風」。5年ぐらいになる。あのスタジオジプリが出している。毎月、ワンテーマで、興味あるひと、こと、…

選択は自分でする

ここ数年、おかしな言いかたが気になる。 新聞、テレビのことを「伝統的メディア」と表現する。なにをもって、伝統なのか?よく、よく調べてみたら、政府が使いだしたようだ。 SNSが、ネットが、その対極になるのか、いぶかる。 本、雑誌は、古典的になる…

慕う力

宮沢賢治さんを慕うひとは、おおいですね。生きているときは、不幸なひとだったって信じられないです。37歳の、たった一度きりの人生。本を読むと、童貞のまま死んだらしい。それと病気。 一生けんめい走り切ったひとが吐く言葉は、白い。底ちからがある。

宮澤賢治と米津玄師とナウシカ

米津玄師さんって凄いな。宮澤賢治さんが「すごい好き」で、「春と修羅」の「小岩井農場」を暗唱される。サラサラと詩がでてくる。 さらに、凄すぎるのが、ナウシカの「闇の中でまたたく光だ」みたいなものと同じベクトルで、生きていくうえでの「大事な指針…

かけがえのない一冊に出あえれるだろうか

宮澤賢治も、中原中也も、いきているときに出した詩集は、一冊だけだ。よくしられている詩人だからといって、何冊も残しているわけではない。 たった一冊。 宮澤賢治の「春と修羅」は、発行部数千部。売れたのは数冊だった、という。中原中也が渋谷の古書店…

個性を洗う

本をよみだしたら止まらず、「岡部伊都子集」(岩波書店)を取りだした。 「個性を洗う」という言葉を、はじめて知った。まごついている。 美しくこころよく楽しいものとして肯定的に受けとめていた個性。でも、まちがっていた。ひとにはさまざまな違いがある…

養老先生を読む・・・②

昼すぎ、山形の詩人・星寛治先生(84歳)に電話で「農民主体の農業とは」について、1時間ほど聴く。 的確なこたえが聴けた。近著をよむことにする。ひとりひとりが役割りと、責任を自覚して、みずからの現場で主体的に生きることだ。与えてくれるものを受…

養老先生を読む・・・①

二年周期で、養老孟司先生の本がよみたくなる。「脳化社会とグローバリズム」について、あさっている。 養老先生といえば、「ソメイヨシノが嫌い」でひとしきり話題になった時があった。花のことが「グローバリズム」や「移民」にもかかわっている。ソメイヨ…

初めに「引き出し」ありき

ひとの生きたかには、いろんな評価軸がある。引き出し(価値軸)とおきかえてもいい。 社会に貢献することは、価値のある生きたかである。仲間がたくさんできることも、豊かな人生につながる。 知識や経験が増えることも、大切である。 何かを表現する仕事を…

徳を積むつきあい

歩く。昼すぎ、川のほとりでぼんやりしていた。むこうから、むらの風流人のおじいさんが話しかけてきた。 「寒いなあ。歩きか?これ一本もっていけ」と、大根を一本くれた。「陽気がようなったら、取りに来いな」 とつげ、自転車をこいでいった。 このとろこ…

ドクター徳永が、鶴見さんのことを話していた

鳥取市にある「野の花診療所」の徳永進さんが、鶴見俊輔さんについて、こんな話をしていたことがあった。 ▼ 学生のとき、同志社大学の鶴見俊輔さんの授業に顔を出した。学生がイキイキと自分の意見を発表していた。 鶴見さんは、その人自身の意見であれば、…

伝統窯の窯主は「三も」主義。ストーブで眼をいたわる。

伝統窯では全国的に知れた「牛ノ戸窯」に出向いてきた。薪ストーブの炎にあたり、眼をいたわってきた。 妖艶ともいえる炎。疲れた眼に正気がよみがえる。窯主の作陶をよそ目に、燃える炎をじっとみつめる。心が静まる。沈黙を聴く。 窯主は「三も」主義だ。 …

イチローさんが「栄誉賞」をうけていた

知らなかった。うかつだった。あの、イチローさんが栄誉賞をうけていたのだ。 国民栄養賞は、何度辞退したのだっけ。愛知県の県民栄誉賞も断っている。ところが、どっこい豊山町の町民栄誉賞は受けているんです。 ついぞ、知らなかった。昨日、かつての同僚…

初雪

初雪となった。 底冷えがする朝だな、と体感。そとに出るとうっすらと初雪。積もるのか。 エアコンでは暖がとれない。石油ストーブにする。

政治家の名前がマスコミからきえたとき、地元民はどのように反応するのか?

「安倍晋三」という名前が、マスコミから消えたとき、山口県民はどのような反応をされるのだろうか? かつて田中角栄さんの名がマスコミから消えてしまったとき、新潟県民に聞いたことがあった。仕事で。 すると、田中さんの名前は口にしたがらなかった。腹…

名探偵コナンの作者青山剛昌先生に会ったときのこと

今日のトレンドに、名探偵コナンがダントツであがっていた。作者の青山剛昌先生に初めてお会いさせてもらったのは、1991年6月だった。当時、27歳。週刊少年サンデーに「YAIBA」を連載中で、単行本も数冊であった。 とはいえ、アシスタントは4人も…

エアコンか石油ストーブか

凍てつく寒さになった。ふとんからでて、何で暖をとるか迷う。室温8度。エアコンの風が好きになれない。石油ストーブをつけてみる。炎にいやされる。でも、でも、灯油が高い。ひとカン1620円。年明けになると、はね上がるだろう。 となると、エアコンの…

菜園のラディシュ

菜園の遊びは楽しい。プランター栽培していたラディシュが食べごろになった。とり忘れると根割れをおこす。ころあいよくまるく膨らんだ。 サラダにして今宵、食べよう。

パワースポット

晴れ間がでてきたので、パワーをもらいに出向いた。どうってことはないですが、つい、立ち寄ってみたくなるときがある。 ひとり言を言ってかえってきた。

個性を洗う

「個性を洗う」という言葉を、はじめて知った。まごついている。 美しくこころよく楽しいものとして肯定的に受けとめていた個性。でも、まちがっていた。ひとにはさまざまな違いがある。自分は他者とことなる。他者は自分とことなる。その第一ボタンをかけ間…

ミニマムのこころえ

道の駅、山の駅を6か所まわってきた。買いものではなく、視察みたいなことである。前々から、「土のついた野菜をおいてくださいませんか」とお願いしている。やっぱりきれいに、包装までしてある。「こうしないと、買ってくれない」と。並んでいる野菜も、…

卒婚が話題だそうです

知らない用語が、ときとして出る。「卒婚」ってはじめて聞いた。婚姻関係をつづけながら、お互いに干渉せず自由に生きる夫婦の形、とか。話題だそうです。 またか?。夫婦のことは視聴率をかせげるようだ。NHKの朝の番組は、ときとして角度をつける。100…

ここちいい朝

朝、めざめる。ひとの皮膚はセンサーだと体感する。室温は13度。昨日は7度だった。あったかいと感じる。素足で歩いても、ここちいい。 ここちいいって感覚が好きです。ひとと、ひととの関係でもなじめる。

ブログは自学ノートに似ている

昨夜、ひきずり込まれるようにNスぺの「自学ノート」を見入った。集中力ははんぱない。分野、テーマ、事がらなど、考えて書く。テレビにはパソコンらしきものはなかった。新聞が「情報源」だった。考える素材は、新聞にはいくらでもある。鵜のみをせず、疑っ…

寒空に映える紅色

歩く。どの家の庭先にも南天がうわっている。朝晩の秋冷に、南天の実が紅に染まってきた。 美しい実だ。元気をもらう。 音が「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされる。鬼門または裏鬼門に植えると良いなどという俗信があるので、庭の一等地に…

今季はじめてのストーブ

室温6度。シーンと冷えこんでいる。用意しておいたストーブをつける。今季、初である。温かさになれると、来年3月まで離せなくなる。人間って、ぜい沢だと痛感する。あの炎の色は、いやされる。 暑さもそうだが、寒さもなれるまでに時間がかかる。金曜日は…

ブログって「ミニコミ」のやり方でひろめるのが楽しい

ブログを読んでもらうには、昭和にはやった「ミニコミ」のやり方で広めるのがいいな、そんな感慨です。炎上、拡散、売名しても、その時だけ読まれるが、あとは波がひいていくようにさる。 「ミニコミ」は手渡しという手法でひろまった。クチコミで知れわたっ…

散りゆく秋

山寺の御堂に立ち寄る。一面がいちょうのじゅうたんになっていた。掃除がさぞかし大変だろうと、住職に声をかけると、おつとめだから心配なさらずに、と。 師走の刻は、もうすぐ。

なぜかカンツバキの花弁が冴えない

昼やすみに、公園のカンツバキを見てまわった。この時季、紅系統の花はやすらぐ。でも、今季は、なぜか花弁がきたない。 なぜだろう。長雨つづきで、カラットした秋晴れがないのも要因か。