むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

寄せあって咲くみつまたの花

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  みつまたの花は、肩を寄せあって暮らす家族のようだ。ちいさな力が合わさって、結束する。山の奥で、だれ人に見られるためでもなく咲く。

 ひとのために咲くではない花。華自身のいのちの在りように照らされて、力づけられる。

 黙々と咲き、黙々と散る姿に元気づけられる。崇敬と畏ふ。重なりようをみせる。