むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-11-11から1日間の記事一覧

見わたせば、おばあちゃんばかり

高齢者が一人なくなると、図書館が一館つぶれるほどに匹敵する。それほどの知の集積庫である。ぼくの住む集落では、今年だけで3人を見送った。 きのうも、盛大な葬儀があった。74歳の男性だった。2週間まえに、挨拶をしたばかり。早かった。夏すぎには、…

つながりが、健康をもたらす

健康になるためにもっとも大切なのは、「つながり」のようだ。禁煙、禁酒、運動不足、太りすぎよりも、つながりらしい。孤独は禁煙よりも悪い。つながり効能ですね。 つながりを拒むのは、どうやら孤独遺伝子がある。誰も一人よりもたくさんで、ワイワイガヤ…

寄せあって咲くみつまたの花

みつまたの花は、肩を寄せあって暮らす家族のようだ。ちいさな力が合わさって、結束する。山の奥で、だれ人に見られるためでもなく咲く。 ひとのために咲くではない花。華自身のいのちの在りように照らされて、力づけられる。 黙々と咲き、黙々と散る姿に元…

年間36万円の年金が頼り

2030年には全国で144の町村が限界自治体になると予測される。 予測よりかなり早く限界自治体化が進んでいる。背景には三位一体改革による地方交付税の減額があり、集落への住民サービスは一層低下していく。山村が限界自治体化していき、小規模な山村…