むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

菜園づくりって面白い

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 菜園をやりだして7年。専門の農家がつくる野菜と「あじ比べ」してみる。しろうとのぼくは、たちうち出来ないと思ってきた。違ってきた。

 ぼくのつくる野菜のほうが甘くて、繊維がやわらかい。少量多品種で目配りがきく。かたや、農家は大量にさばかなければいけない。「効率化」が求めれれるのだ。とはいえ、こだわる野菜をつくる農家は、ぼくのなんか比べものにならない。毎月、極意を盗んできた。「目でみろ」というやつだ。

 違いがわかった。土だ。タネをまく前、苗を植える前は、ふかふかだ。どうしてなのかは、そのひとは教えてくれない。でも「目で盗んでいる」ので、ぼくは知っている。併せて謙虚だ。「なあ、美味しいか」「甘いか」「出来は、どうか」とたずねる。

 生育してからは、肥料はほとんどやらず、草を刈ってはほどこす。それと灰を執拗にまく。