むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

なぜ、肥料を使ってまで野菜をつくるのか、不思議だ


 自力で野菜を作って不思議なのは、高い肥料を買ってまで、栽培するのか、ということである。

 ぼくは、肥料は一切やらない。すべて生ごみである。そもそも、土壌が痩せるから、野菜は自分のちからでは育つことができないのである。肥料がかかせなくなるわけである。冬場、土に生ごみを混ぜて肥よくな土壌を育てるのである。

 このことは、地域もおなじことがいえる。地域が痩せると、地域の経済を回せなくなる。「外」から補助金助成金を足す、ことでしか成り立たなくなる。

 土壌は、不思議なもので、肥料をやればやるほど、痩せ細るのである。農家のひとは、気がつかない。いつまでも肥料をやる。そして、あの黒いシートを張って呼吸できなくする。