むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

ひろう楽しみ、食べる楽しみ、あげる楽しみ

今季は、どうやら栗の生りどしのようだ。友人が持っている栗園に出むいては、セッセと栗ひろいして楽しんでいる。栗ごはんは、満足するほど食べた。 拾ってきた生栗は、一晩、水につける。皮をむいたら、灰汁をだすため、半日ほど水につけておくのがいい。大…

農起業の学生は、風の人の感覚がいい

定年後、京都の大学院ゼミで「農村社会学」をまなんだ。フィールドにもでた。農村での地域づくりの現場に、学生が駆り出されることがおおくなった。でも、若者が都会に憧れる時代は終わりつつある、と感じる。 感じるだけだ。 たまたま町のイベントから地域…

秋が深まると作家・立松和平さんとの語らいを思い出す

旺盛な作家活動と併行して、自然環境保護問題のほか、農山漁村のあり方、さらには仏教にと積極的な発言をしていた作家の立松和平さん(1947年12月―2010年2月)。18年前、田舎暮らし、農業について忌博のない話を、うかがったことがある。 「1年…

ムラのテッペンにあるパン屋さん

人口50人ほどの限界集落にあるパン屋さんだ。いつも、賑わっている。パンをどんどん焼いている。菓子パンなどの種類も豊富。予約注文も入る。喫茶も併設している。自家製ジュースやジャムもある。 勤め先で覚えたパン焼き技術を活かして、最初はガレージで…

菜園づくりは、自家製の土が生命

古民家の庭先に、トロ箱30個ほどならべて菜園をたのしんでいる。8年ほどだが、いまでは、近くのおばあちゃん、おじいちゃんから、「りっぱなものをつくるねえ」と、いわれるまでになった。義務感がないので、テキトウだ。 たのしみは、まるで「埃」のよう…

ムラは滅ぶーーポスト限界集落

「人の空洞化」→「土地の空洞化」→「ムラの空洞化」→「ムラの消滅」 これを前から順に言い換えれば、「過疎化」→「耕作放棄(減反)」→「社会的空白地域化(集落機能の極小化)」→「人口空白地域(廃村)」となる。 これに対応してどういう政治行政が行なわ…

B級グルメは、頭打ち。ムラで潤うパン屋さん

ムラが生き残る方策が声高にいわれてひさしい。具体的に何をすべきか。地域によりけりだが、肝心なのはお金が落ちることだ。人をどんなに集めても、地名が知られているほど有名になっても、観光客が殺到しても、地域にお金が落ちなきゃダメ。 村民が自信を持…

高校時代はバレー選手、ドラゴンズ育成枠1位に指名

長いこと、名古屋で新聞記者をしていたので、なにごとにつけて、気くばりをしている。プロ野球のドラフト会議で、注目選手がドラゴンズの育成枠1位で指名された。 高校(江南)時代バレー選手だった名古屋大学の松田亘哲投手。小さな体(176、83)がコ…

どこを歩いているのか。

どの新聞を読んでも、「当局」発表の記事が目立つ。どこを歩いているのだろう。

戦場のような台風の取材

台風19号の取材で、オールマスコミは総力戦で取材されたんですね。朝日新聞の三浦英之記者の痛々しいカメラが映しだされている。 本人が無事でよかった。まるで、戦場のようだ。

入団当時の虎「14」

プロ野球阪神タイガースの「14」も、40歳になる。高校1年から、ずっと見てきているファンとしては、虎ひと筋によくがんばっている、と思う。 20年ほど、朝日新聞系のスポーツブロック紙で編集長をしていたことがある。阪神の能見投手を追いかけていた…

草木は、腐らせろ

農村をあるくと、アチコチで煙がたちこめる光景にでくわす。雑草を燃やしているのだ。やたらと、草木を燃やしてはいけない。腐らせれば、いいだけのことだ。 古いものが腐りきらなければ、新しい芽はでてこない。腐るべきものがじゅうぶんに腐らないと、毒が…

サルとの生存競争

寒村に暮らしていると、晴れた日はせわしない。家事をすませ、そそくさと栗拾いにでかけた。友人の栗園で、10個ほど拾う。 枝に青々となっている栗は、やがて茶色くなって、ガマンしきれずにひらく。したに落ちているのを拾う。このところサルが落ちている…

小さな倖せ

いまは、季節からいえば、秋なんだろうか。日中の寒暖差がないので、さくもつの出来がわるい。葉物のそだちが、わるい。 わるい、わるいと嘆いても、さくもつは、育たない。可能性は、みつけだすものである。思考回路をかえることによって、探せる。探し出せ…

「里の哲学者」内山節さんと逢う

遠かった。 友人に同行してもらい、片道12時間かけて群馬県上野村に出向いた(2003年8月9日)。哲学者の内山節(たかし)さんに会うためだ。 アポの電話をする前までは、内心ドキドキ。会ってもらえるとは思わなかった。が、電話で用件をつたえると…

哲学者内山節さんの世界

群馬県上野村は、けわしい山野が面積の9割以上をしめる。家にむかう山道で、猿が数匹、のり面をかけ上るのがみえた。 「猿はこの庭で20匹ぐらいさわいでいることもありますよ。家に夜もどると、カモシカがまっている。動物の領地に人間がすまわせてもらっ…

ラグビー日本のリーダー

W杯ラグビーの日本戦をみながら、リーダーのありかたを考える。「JAPAN]ながら、キャプテンは日本人ではない。そこが、グローバル競技であるラグビーをふところのひろいところだ。 リーダーで一番よくないのは、みんなに嫌われているひと。少しいいリーダー…

美術エッセイの極意をまなぶ

粋人があゆんできた見せかけでない言葉の「実」を読む。 芥川喜好さんの『時の余白に 続』(みすず書房、2800円)には、手あかにまみれた言葉はない。 余白に眼をやるこころがあれば、真摯でいられる。

本屋のカラクリ

地方都市の目ぬき通りを歩いていて、なぜ、こんなちっぽけな本屋さんが成り立っているのか、くびをかしげたことはないですか?店員さんが3人ほど。 不思議で、不思議でしょうがなかったんです、ぼくは。カラクリがとけたんです。 そういう本屋さんは、公立…

ジブリ「熱風」

本屋さんから、スタジオジブリの雑誌「熱風」がはいったよ、というので、もらいに行く。ついでにNHKテキスト「きょうの料理ビギナーズーたまねぎさえあれば」(514円)を買う。雑誌は、いつもただ。 今月は、西郷孝彦先生。 生徒が遊びにくる校長室、…

飽きられ地方議会

鳥取県に日吉津村という、小さな村がある。 なんと、そこの村長選は、7期連続で無投票になる公算が大きい。同村長選が選挙戦となったのは、1991年が最後である。

空疎な平成30年

平成の30年は、有名になったものが勝ちの社会にしたてた。政治家、学者、作家、芸人。有名になりたがり、有名を売り込むことに汲々とした。 有名になれば芸のない芸人でも、お座敷がかかる。学識のふかくなさそうな学者でも、講演の依頼がはいる。テレビか…

気遣う社会へ

江戸時代の暮らしをまなんだときがあった。地域社会に、情の落ちつきがあった。日本人は、「機嫌がよく」互いに気を遣って、不愉快なことをへらすことに懸命だった。 両国の川びらきの花火。舟がぶつかる。互いに両方から謝る。そういう「文化」があった。機…

スタジオジブリの気概

きちんとモノをいえるひとが、まれになってきた。テレビ、新聞、雑誌は、広告主のフィルターがかかるから言葉をにごす。 ネットは、未成熟である。 こうしたなかで、独歩で言論をまもっているのが、スタジオジブリだ。毎月、同社発行の雑誌「熱風」を書店経…

誰から話題を呼んでいるの?

上野千鶴子先生が、東京大学の入学式で話した祝辞が「話題を呼んでいる」内容を、ヤフーニュースで読んだが、とりたてて話題になるようなことでもなかった。 書いた記者の思い込みにしかすぎない。紋切りで調で、工夫がないな。 述べた骨子は、「あなたたち…

子どもがいなくなってムラが消えた

子どもがいなくなって、ムラが消えた。子どもは命綱であり、希望のひかりだ。それを邪魔者にしている。ひどく貧しくて、悲しくて何の救いようもない行為だ。 おとなは自分の生きかたをふりかえり、そこらへんを考えるべきだ。 それからしつけ。しつけとは、…

「安」が使われなくてよかった

「令和」は、韓国人の女性のなまえで、ヨンファと読むそうです。 中国2世に文献に出ている、との指摘が出ている。

陳腐な質問でイチロー選手の姿が消される

イチロー選手の引退会見を、昨夜、インターネットですべて見た。メモをとりながら。聞役のひとの陳腐な質問で、イチロー選手の姿がかき消された感じだ。当然かもしれないが、質問するひとは、若い。勉強不足だ。 ぼくは、名古屋での新聞記者のとき、彼の高校…

もの言わぬ集落

「九州北部豪雨で打撃をうけ、高齢化が進む福岡県朝倉市の2集落が消滅の危機にさらされている」と、毎日新聞WEB版は伝えている。 福岡県は、豪雨による河川氾濫や土砂崩れで甚大な被害が出た朝倉市杷木松末(はきますえ)の4集落と同市黒川の2集落を被災…

松葉ガニ漁、今日解禁

松葉ガニ漁の同乗取材をしたことがある。 4日間だけだったが、乗船してまるっと1日で、胃袋のなかのものをすべて吐き出すほど過酷だった。その船には、その後、記録者を同乗させていない。取材するほうも、取材させるほうも、リスクがともなうためである。…