むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今度は、ユズが鈴なり

今季は、栗にはじまって柿が生り年かとおもいきや、ユズも鈴なり。ジャムづくりが楽しくなる。合間にユズ風呂で、ゆったりとくつろげる。

見わたせば、おばあちゃんばかり

高齢者が一人なくなると、図書館が一館つぶれるほどに匹敵する。それほどの知の集積庫である。ぼくの住む集落では、今年だけで3人を見送った。 きのうも、盛大な葬儀があった。74歳の男性だった。2週間まえに、挨拶をしたばかり。早かった。夏すぎには、…

つながりが、健康をもたらす

健康になるためにもっとも大切なのは、「つながり」のようだ。禁煙、禁酒、運動不足、太りすぎよりも、つながりらしい。孤独は禁煙よりも悪い。つながり効能ですね。 つながりを拒むのは、どうやら孤独遺伝子がある。誰も一人よりもたくさんで、ワイワイガヤ…

寄せあって咲くみつまたの花

みつまたの花は、肩を寄せあって暮らす家族のようだ。ちいさな力が合わさって、結束する。山の奥で、だれ人に見られるためでもなく咲く。 ひとのために咲くではない花。華自身のいのちの在りように照らされて、力づけられる。 黙々と咲き、黙々と散る姿に元…

年間36万円の年金が頼り

2030年には全国で144の町村が限界自治体になると予測される。 予測よりかなり早く限界自治体化が進んでいる。背景には三位一体改革による地方交付税の減額があり、集落への住民サービスは一層低下していく。山村が限界自治体化していき、小規模な山村…

江戸の暮らしに学ぶ

江戸時代の暮らしを学ぶ勉強会にでたときがあった。地域社会に、落着きがあった。人々は、「機嫌がよく」互いに気を遣って、不愉快なことをへらすことに懸命だった。 両国の川びらきの花火。舟がぶつかる。互いに両方から謝る。そういう「文化」があった。機…

楽しく落ちていく社会

哲学者の内山節さんに話を聞いたとき、「落ちていく社会」というフレーズが印象にのこっている。 内山 今後、日本の社会が落ちていくことをはっきりと覚悟すればいいだけの話です。落ちていくことは必ずしも悪いことではないですから、楽しく落ちていく方法…

無為な時間を嫌う農村

農村は、のんびりしていて、穏やかなところですね、が定評である。あにはからんや、農村ほど競争がはげしく、揚げ足をとり、だれよりもテングになりたがる。 こうあらねばならない、と縛る。もっと溌剌としてればいいのに、ね。 ボケーッとしてる無為な時間…

片すみにいる倖せ

主流になると、ものごとはよく見えなくなる。いつも傍流にいろーーこう教えてくださっていたのは、宮本常一さんだった。 傍流どころか、田舎の片すみに住んでいる。面白半分、遊び半分。我流のたたきあげ。およそ一般的ではない。たくさんしない、忙しくしな…

ちっとも珍しくない。ツツジが狂い咲き

おやっ、と見たらミツバツツジ。このところ、日中温かいから、三輪咲いていた。 返り咲きで、狂い咲きや二度咲きとも呼ばれている。最近では、ちっとも珍しくなくってきた。

誰かのためにお金をつかうと、脳は倖せになる

つながりの健康法で、驚いた。誰かのためにお金を使ったり、エネルギーを費やして何かの努力をすると、脳は幸せになるらしい。自分のためにお金を使っても幸せは高まらない。 幼児も、お菓子をもらうことより、与えることに喜びを感じる。幸せ感を高めるドー…

甘酒は花粉症にも重宝する

甘酒をのみだしたのは、花粉症にも「いいらしい」ということからだった。ここ数年の経験からいえば、花粉症対策は、気になりだしてからでは遅いということである。少なくとも、半年前から準備しなければいけない。一度、花粉症になったら「免疫は体内にある…

友だちの人数で寿命が決まる?

「友達の数で寿命は決まる」健康法があるそうだ。人間関係は、思っている以上に健康に大きな影響を与えているようだ。●「つながり」が少ない人は死亡率が2倍になる ● 同僚があなたの寿命を決めている。 ●「つながり」が単調な男子校出身者は早死する。 ● お…

峠越えまでして食べたくなる山のテッペンにあるパン屋さん

標高550メートル。棚田が一望できる”集落一”の高台に、パン屋さんはある。初めて訪れるひとは、誰もが「こんな辺ぴなことろに」と首をかしげる。 切り盛りするのは80歳の夫婦に、愛知県からUターンしてきた息子さん夫婦だ。金、土、日、月曜日の週4日…

自分たちの手で暮らしの「小さな拠点」を

未曾有の大災害で、行政の対応が後手にまわった一因は、行政の大合併だと考える。人減らしである。大失敗だった。広域農道では、いまだに道路が修復されていない箇所がある。恨み節ばかりだが、どこかでボタンをキチンとはめ変えないと、後手の対応は、繰り…

政府誘導で急激に進む在宅看取り

政府は今、最期の看取りを在宅に誘導しているのに、どこの新聞も書かない。お年寄りを町の病院に連れていって死なせるよりも、在宅死のほうが安くすむからである。 急激に増える訪問看護師は、政府が誘導している。病院も「国策」で、相乗りしている訳である…

高校野球って、ホンとにいいですね。朝日新聞の小俣記者の記事に、ほろっときた

かつては、運動部の記者だった。団体球技の熱戦には、いまだに涙腺がゆるむ。高校野球はいい。朝日新聞・小俣勇貴記者の記事には人情が出てて、楽しい。 秋季近畿地区大会決勝の天理12―4大阪桐蔭戦の記事には、ほろっときた。 「決勝で敗れ、相手の場内イ…

松葉ガニの初セリで500万円

いくらで競り落とされるかなと、期待してが、あっ気にとられた。500万円。 日本海の冬の味覚、松葉ガニの初競り(7日、鳥取市)で、鳥取県の最高級ブランド「五輝星」に認定されたカニが500万円で競り落とされた、という。昨年が200万円だったはず。 …

田舎で暮らすって?

ひとり遊びを楽しむことができる人は、田舎暮らしに向いている。 自由な時間と場所を与えられたときに、自分で何かやりたいことがあって、それができるひと。あるいは、そのときにはとくにやりたいことがなくても、考えてなにかをやることを見つけ、自分で自…

小さな倖せのよろこび

菜園をするようになってから、「小さなこと」「待つ」ことが、どんなに大切かを学んでいる。 できないことより、できることを探していけば、不可能を可能にする方法が、ひとつは見えてくる。一生かけても達成できないと思えてしまうのは、一つ一つの小さな目…

働かなくても月100万稼げる仕事?がある

あっけにとられた。買い物でにぎわうスーパーの駐車場。40歳ぐらいの男性が、スマホにむかって、ブツブツしゃべっている。ナンだろうと思って、話しかけてみた。 「あのう、なにを話しているんですか?」 画面をみせてもらった。その男性が話しているのに…

樹木希林さんって、すごいなあ

元気がなくなりそうになると、樹木希林さんの言葉をおもいだす。鳥取での対談には、おおくのひとが聴き入った。 「ここまでよく来たよという感じですね。世の中にも自分にも期待していなかから、挫折もない。だからつづけてこられただけ」

見出しのつけ方古いなあ。いつまで「角度」つけるんかな。

高校野球の秋季大会は、天理が大阪桐蔭を大差で勝った。見出しで踊ったのは、大阪桐蔭。優勝したのだから、天理で飾ってほしいが、「大阪桐蔭4年ぶりの2桁失点」。いつまで、「角度」をつける見出しをつけるのかな。

吐く息がしろい。めんどうな干し柿をつくる

寝坊をした朝は、気持ちいい。遅めのあさごはんをすませ、西条柿をとりに出向いた。吐く息が、白い。師走をおもわせる寒さ。20個ほどとる。まだあったが、この次にのこす。 皮むきから、熱湯にくぐらせ、干すまでには、厄介な作業がある。美味しい柿に仕上…

ラグビー人気が継続するか? 女子サッカー「なでしこ」の宮間元主将が言っていたフレーズを思い出す

ラグビー人気が継続するか? 女子サッカーの「なでしこ」宮間元主将が言っていた言動から、示唆されそうだ。 当時、宮間さんが魅せたリーダーシップ、とりわけ言動は、澤さんをもしのぐ言葉として、おおきく取り上げられた。ぼくも、一喜一憂しながら聴いて…

いよいよ、6日、松葉ガニ漁が解禁

冬の風物詩といえば、松葉ガニ。いよいよ6日、解禁となる。 松葉ガニ漁の同乗取材をしたことがある。4日間だけだったが、乗船してまるっと1日で、胃袋のなかのものをすべて吐き出すほど過酷だった。 その船には、その後、記録者を同乗させていない。取材…

ほくそ笑むコラムがないのは、どうして?

いつだったか思い出せないが、日産自動車の入社試験。面接で「GNPとは何ですか」と問われ、「がんばれ(G)日産(N)パルサー(P)」と大声で答えた学生が元気さを買われて、採用されたという。 アッハッハ。愉快だ。「パルサー」とは当時の日産の車種…

堤防の補強に鋼矢板を

川づくりと暮らしの勉強会にでたことがあった。 治水について、現在の河川が長しうる能力を確保するためには、「堤防の補強」が不可欠である、ことが指摘された。 いまの土、砂でできた堤防は、水の浸食によって破壊される。堤防の中心部に鋼矢板やソイルセ…

「国」を軸にしない自治体のあり方

国っていうのが実に面倒なものになってきている一例が、ふるさと納税の新制度から泉佐野市を除外した問題である。除外は「違法で無効」として、高市早苗総務相を相手取り、取り消しを求める訴訟を大阪高裁に起こした、という。 いいことだ。これからの時代は…

鳥に食べられる前に・・

今季の柿は、甘さがおさえられて、食べやすい。その前の栗も、極上のあじわいだったので、ラッキー。 人間が美味しいということは、自然界に棲む鳥はとっくに承知のことだ。毎朝、見かける。鳥がついばんだ柿は、先っぽが黑くなっている。 鳥との生存競争が…