むらの幸福論

暮らしのちいさなところに眼をむける。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

歩く。

「ありがとうございます」よりも、「ありがとう」のほうが、とどまる。心のいちばん奥の本棚に。つかの間に時はすぎさるのに、不思議ですね。 今朝も朝寝坊した。スッキリしている。歩く。なんでもないことを、ふっと、思いつく。この世界は、ことばでできて…

くさったリンゴ

なにごとにつけ、「あえていうなら、そんな気がするから」という曖昧さが気にいっている。おおむね同じ方向ですすみ、すぐに結果は分からなくても、まわりまわって見えてくる。決断の「極意」みたいな処方である。 「効率」を追い求め「得すること」ばかり選…

記者は失格だね

「午後6時34分、官邸発。同39分、東京・平河町の都道府県会館着。同所内の中国料理店「上海大飯店」で内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談。」 20日の首相動静である。見て、驚いた。まったく、何をやっているんだ。政権を揺るがす大切な時に、記…

ピンクのつばき

ピンクのつばきの花にあう。はっとする。真紅ばかり見てきたので、しみる。 色彩のとぼしい冬ざれに、あざやかだ。自然の機微は、どのように厳しい四季にも、すぐれた美しさをそなえている。なごむ。 つばきの種類は、数百種。小輪の「白侘助」がすきだ。

深呼吸することをわすれていた

散歩とかウオーキングとか目的なしに、ただあるく。クルマだけにはきをつけて。上をむいて、おおきく深呼吸したりしてみる。カラスと眼があった。ガーガー叫んでいる。「ヒマだね、オッサン」と、笑っているようだ。 ぎこちない歩み。また、深呼吸する。おお…

留保の言葉に耳をすます

大津市の越直美市長が、今期限りで退くようだ。44歳。日米で弁護士活動をした後、12年の市長選で当時の民主党や社民党、連合滋賀などの推薦を受けて36歳で初当選し、全国で史上最年少の女性市長となった。 政界からも引退する。いいことだ。いまためされて…

二層式洗濯機によろこび!!

暮らしの術(すべ)で、使い勝手がわるそうでも、好きっていうものがたくさんある。二層式洗濯機が代表格だ。全自動だったのを、買い替えて5年になる。故障しらず。汚れが可視化できることに、小さな倖せをかんじる。手間はいるが、24時間が自分の持ち時…

おすそわけ

「おすそわけ」って、言葉のひびきもさることながら、その作法がすきです。当地ではかつて、物々交換があたりまえに行われていたが、すっかり影をひそめた。 スイカ、トマト、ダイコンも、作るだけ作って畑で腐らせる。よそ目には、もったいないってながめて…

秋色にはえるつわぶき

洗たくの合間に、庭に目をやると、黄の「つわぶき」の花がはえる。小雨が、つやのあるつわぶきの葉を、いっそう冷たくひからせている。 コスモスに似たかんじの花である。秋色にはえはするが、はなやかな風格でないところが好きだ。

聴く耳をもつ責務

テッペンまで登りつめると、みずから降りる術をしらないのだろうか。周りが見えないのか。見えていても、塞いでいるのか。 戦国の世の天下人は、参謀といわれる知恵者を脇にしたがえていた。聴く耳をもっていた。民衆からも、見守られていたのだろう。サクラ…

金持ちになる木に、赤い実

むかしのひとって、住まいのまわりに気くばりができていて、楽しくくらしていたんですね。庭先に、金持ちになる木がある。「モチの木」のことである。赤い実をつけていた。はじめてみた。ちいさな倖せである。 緑は眼にやさしい。赤は元気をもらえる。 縁起…

ようやく衣替え

遅めの衣替えをしている。肌着を半袖から長袖に。冬でも、半袖だったが、数年前から長袖にした。アチコチのを着てみたが、グンゼが肌触りがいい。半袖は、無印を愛用している。 色合いは寝るときは白だが、起きて活動しだすと赤に着替える。師むのたけじに教…

風と雲

風のおとで起きた。時計のけたたましい音とは違う。となれば、風は、時計の役目もはたす。ここ10年、時計は持ってない。 雨音で起きることもある。陽光がふりそそぐさまでも、起きる。 今は亡き立松和平さんの名著「木喰」を再読しているのだが、「雲は風…

「ふつうになる」責任

「ふつうになる」って、そうとうの覚悟と責任がないと、なれない。むずかしい。小さな集団でこそ、角度をつけないと、応対できない。すこしでも高いところにいたくなる。 ましてや、「著名」となってしまうと、舞い上がる。舞い上がったまま。とかく「一般人…

晩秋なのに~グングン伸びるひまわり

異常気象で、野花も、さどや、しどろもどろだろう。晩秋になって咲き誇るひまわりを初めて見た。 耕地整備で土が盛られたテッペンに一輪、堂々と咲いている。むらのひとは、「なんかあるのかい?」と、通り過ぎる。閑人には、かまっておれないそぶりである。…

まん丸の小石

ひまで清流をながめていたら、小石に、なぜかひかれだし、拾っている。目的なぞ、ない。ただ、何気なく、である。「何げなく」という、あやふやなフレーズが好きである。じぶんの性格が、どっちつかずにあるためかもしれない。 新聞記者のころは、正義感をふ…

忘れられない覚悟のはなし

あたっているか、間違っているか、わからない。ネットをかけめぐる話しで「ホッと」心をなでおろすことって、ないような気がする。必要がなければ、パソコンはつけない。スマホはない。 ネットをながめるひとは、どれだけ本を読んでいるんだろう、といぶかる…

野球小僧中居正広は、スポーツジャーナリストの域に達した

「プレミヤ12」での中居正広のスタンスは、爽やかだ。しゃべりが上手い。「間」のとりかたは、天性のものだ。野球小僧から、ジャーナリストの眼をもった存在になった。 選手、スタッフから信頼されているんだろう。ジャーナリストの資質で、もっとも大切な…

すーっと、いなくなる

気温5度。朝ごはんをすませ、散歩していた。遠方のほうで、見なれない婦人が農作業している。近づいて「おはようございます。朝から、精が出ますね」と声をかけると、「義父がなくなり、余暇ができたもので」と。 そっか、先日亡くなったところのお嫁さんだ…

きわだつ純白

いちだんと冷え込んだ今朝。4度だった。冬がちかい。昼すぎになると、陽光が降り注いできた。 急いで洗たくをする。合間に裏庭に出てみると、サザンカが咲き誇っていた。純白。やわらかな花びら。しなだれ落ちそうで、そっと差しのべてしまいそうになる。粉…

安堵する「じか」の声

だれしも、幸せになりたくて、安心したくて、愛し、愛されたくて、受け入れられたいと願っている。 必死にもがく。 いかように本心であれ、恥ずかしくてなかなか言いだせず悶々としていても、キチンと眼を見て伝えなければ、届かない。 声が「じか」に触れ、…

朝のひととき、自分と向き合いたい

季節のめぐり、一月のめぐり、一日のめぐり。その一刻、一刻に多彩な彩がある。音があり、匂いがあり、感じがある。 黙って五感に聴き入って澄ましながら、朝を迎える。 「小さな庵を心のよりどころに、世の天災に思いを巡らせた鴨長明のように、一日に五分…

ほんのり甘い柿の皮茶をつくってみました

今季一番の冷え込みとなった。日中でも8度。吊し柿にした西条柿の皮を干していたが、この寒さでカチンカチンとなった。ヨシッと、柿の皮茶をつくってみた。 いたって簡単である。ミキサーで砕いて、炒るだけ。お茶パックにいれて試飲したところ、ほんのり甘…

見る、聞く、話す機能を断ち切って土のある暮らしにひたる

節約すると、暮らしがかるくなる。 新聞を購読しなくなって、4年たつ。不便はかんじない。テレビのBSを中止した。それまでテレビは、さしてみるほうではなかったので、どうってことはない。 ひと月に3万はつかっていた本も、やめた。買いだめている本を再…

ブログで気づき、ぐうたら生活を改善

ブログを読むことは、気づきになる。ためになる。きれいな下駄箱の写真をみると、そそくさと立ち上がって、整とんをする。ピカピカのトイレをみるや、磨いてみたりする。 観葉植物が、リンと飾ってあれば、わざわざ買い求める。いらない下着は、おもいって処…

「決めきれない」

「侍ジャパンが上回っているのがプロとしての経験値と地の利だとすれば、米国が勝っていたのは相手の情報量だろう。」 中日スポーツの評である。僅差で負けたアメリカ戦。わが国の団体球技が国際試合をする時、おおかたの「JAPAN]がおちいる共通点が露呈した…

ときをためる暮らし

今月がはじまって13日たった。ずっと朝寝坊している。独り生活のだらしなさだ。 ふぃと、「ときをためる」という言葉に引き寄せられた。はじめて、見る。老いてからの暮らしには、欠かせない。よく見守る。よく気づく。よくほめる。よくみつめる。よくわら…

里山から「故郷」が消滅! トンボ、カエル、ウサギが減り、イノシシ、シカが増える

田んぼ道を歩いていて、トンボやチョウを見かけなくなった。どこもかな、といつも思っていた。 日本自然保護協会というところが、それを裏づける調査報告書をだした。「里山にいるチョウやゲンジボタル、ヘイケボタルなどの数が2008~17年に大幅に減っ…

見上げれば皇帝ダリア

日中、冷え込んだ。散歩するが、気分が晴れない。おじさんの畑を通ると、鮮やかな皇帝ダリアが、威厳をみせる。丹精こめている。 どこまで大輪に、咲き誇るのだろうか。みごとなコントラスである。

歩く

作家は、身辺のありとあらゆることを、小説にする。すごいな、と感服する。 「歩く」ことだけでも、仕立てる。一歳くらいで歩きはじめる、ことから解きほぐし、ランドセルを背負ったピカピカの一年生。一人で歩いて校門をくぐる。 中学ではクラブ活動で、走…